気になる症状があれば、リウマチ・膠原病の専門科「リウマチ膠原病内科」へ

膠原病は、皮膚や骨、軟骨、靭帯などを作っている成分であるコラーゲン(膠原(こうげん))に障害や炎症を生じる病気の総称です。すなわち、膠原病という病気はありません。
関節リウマチは代表的な膠原病のひとつですが、患者さまの数が比較的多く、関節の痛みやこわばりなどの症状が中心であることや、他の膠原病とは治療が異なることもあり、他の膠原病とは区別されることもあります。

膠原病の症状は多彩であり、そのため患者さまからの問診が非常に大切です。
抗核抗体やリウマトイド因子、抗CCP抗体など診断の補助となる検査もありますが、血液検査のみで判断できない場合も多く、リウマチ専門医でも判断が難しい病気もあります。関節リウマチとその他の膠原病は合併することも多く、それらを診断し、適切にケアする必要があります。
天の川病院では、関節リウマチ、膠原病、その他の免疫疾患などの診断から、大学病院と同等の高度な治療まで、幅広い段階の患者さまのケアを行っています。
常勤の専門医が4名いるため、症状に対して迅速かつ細やかに対応し、外来、入院ともに充実した体制で医療を提供しています。

天の川病院には枚方市、交野市、寝屋川市、門真市、四條畷市などをはじめとする京阪沿線の北河内地域や、高槻市や茨木市からも多くの患者さまが通院されています。

また土曜日の診療を予約制で行っており、お仕事などで平日に通院できない方など、大阪市内や他県から来院されている患者さまもいらっしゃいます。
関節リウマチやその他の膠原病は、一度発症するとなかなか完治が難しい病気です。
それだけに、納得のいくまで長くお付き合いができる「かかりつけのお医者さん」を持つことがとても大切になります。
天の川病院の初診時には、他院からの紹介状は必要ありません。
血液検査やエコー、CT、MRI、骨密度検査などをはじめとする各種検査体制が整っており、受診当日に結果を説明することができます(一部の検査を除く)。
患者さまひとりひとりに適切な治療を行うことはもちろんですが、検査をできるだけ当日に行い、待ち時間などについてもできるだけ患者さまの負担を少なくできるように心がけています。
膠原病が疑われる場合や不安に思っている方は、気軽に受診いただければと思います。

当院リウマチ膠原病内科の特長

特長01

枚方市、交野市、寝屋川市に加えて高槻市、茨木市と京阪沿線、北河内・北摂地域の幅広いエリアで対応可能なリウマチと膠原病の専門科

特長02

紹介状がなくても診察が可能。当日の電話予約での診察も対応。常勤の専門医が月~土曜日まで対応し、診断から高度な治療まで幅広い患者さまをケア

特長03

スクリーニング検査から、専門的な検査、診断、治療まで、外来および入院でのトータル医療の提供が可能

特長04

血液検査・CT・MRI・エコーなど各種検査を受診当日に実施。即日、検査結果が判明するため迅速な対応が可能

関節リウマチと膠原病

人の体には、病原体など外からの危険物質から体内の細胞を守ろうとする働き(自己免疫)が備わっています。
その排除しようとする力が自分自身の細胞に向けられ、臓器の破壊につながる病気の総称を自己免疫疾患と呼びますが、関節リウマチや膠原病もそのひとつです。

膠原病とは?

さまざまな臓器に障害をおこし、さまざまな症状を引き起こす病気の総称です。関節リウマチが代表的な膠原病のひとつですが、その他にも、全身性エリテマトーデス、強皮症、血管炎、筋炎、シェーグレン症候群、ベーチェット病などたくさんの病気があります。

自己免疫疾患とは?

人の体には、病原体など外からの異物を排除し、自分の体内の細胞を守ろうとする働き(自己免疫)が備わっています。その排除しようとする力が自分の細胞に向けられ、過剰に反応し攻撃してしまう病気の総称を「自己免疫疾患」と呼びます。関節リウマチやその他の膠原病もそのひとつです。

リウマチ性疾患とは?

関節リウマチに代表される関節の痛みやこわばり、筋肉痛をおこす病気の総称です。関節リウマチでは関節の周囲をおおう滑膜と呼ばれる組織が炎症を起こします。進行すると関節と関節の間の軟骨や骨を溶かして関節の変形をおこし、さらには肺や腎臓などの臓器にも炎症が広がる全身性の病気です。関節痛が起こる病気は非常に多く、鑑別が難しいことも多いです。感染症や内科的な病気が原因となることも多くあるため、2つ以上の関節が痛む場合には、リウマチ膠原病内科への受診をおすすめします。

自己炎症性疾患とは?

自己炎症性疾患は1999年と比較的最近に提唱された疾患概念ですが、繰り返し全身性の炎症を起こし、臓器が障害される病気の総称です。免疫は自然免疫と獲得免疫とにわけられますが、自己炎症性疾患では自然免疫に異常がおこります。自己炎症性疾患の診断は、主に症状と遺伝子検査で行われます。最も患者さまの数が多いのが家族性地中海熱で,12~72時間続く38℃以上の発熱を3回以上繰り返します。また漿膜炎を起こすことが多く、熱と同時に関節痛や胸痛、腹痛、頭痛などの症状がおこります。女性では生理周期と同じように起こる場合もあります。

対応可能な病気と症状

リウマチ性疾患や膠原病は、その症状が他の病気と重なる場合が多いのも特徴のひとつです。
ごく一部になりますが、代表的な病気や症状をキーワードで紹介しますので、参考にしてください。

関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis:RA)

関節リウマチは、自分自身の免疫が過剰に働き、関節のなかにある滑膜に炎症を起こし、軟骨や骨を溶かし、関節に痛みが起き、関節が壊れて変形する病気です。「リウマチ」という言葉は「rheuma(ロイマ)」というギリシャ語に由来します。ロイマは流れという意味で、関節リウマチという病気が水の流れのように関節痛があちこち移り変わることからそう呼ばれたそうです。関節リウマチはリウマチ熱や、リウマチ性多発筋痛症という病気ともまったく違う病気です。また温泉などで書いてある「リューマチ、リュウマチ」という言葉はリウマチ性疾患、関節リウマチ、変形性関節症、痛風など、運動器、骨・関節・腱・筋肉などに症状が現れる病気のあつまり、と考えてもらうとわかりやすいかもしれません。
関節リウマチは関節以外にも目、肺、皮膚、消化管、心臓などにも症状が現れることがありますし、全身の症状として、発熱、貧血、倦怠感が現れることもあります。
関節リウマチの症状は手や足の指、手首などに症状がでやすいのですが、滑膜がある関節や腱であればどの関節・腱にも症状がでる可能性があります。たとえば肘、肩、膝、足首にも症状はでますし、頚椎や顎関節、喉の関節にも症状が起こりえます。指がこわばったり、指や手首の関節が痛かったりすると、もしかして関節リウマチかも…と思う方がよくいらっしゃいます。もちろんその可能性はありますが、関節が痛い病気は数え切れないほどあり、残念ながら現時点では、「これがあれば関節リウマチ」と断定できるような、患者さまがわかる指標はありません。
私たちがどのようにして関節リウマチを診断するのかというと、①患者さまの症状(エピソード)、②関節所見、③血液検査、④画像検査、の4つを組み合わせて判断しています。①については、朝起きたときに15分以上手足がこわばる2つ以上の関節が痛い、症状が1週間以上続いている、などの症状がある場合には関節リウマチを疑います。実際には、関節リウマチのなかにもこわばりを感じない場合や、1つだけの関節だけが腫れる場合(単関節型)もあり、やはり症状だけで判断することは難しいです。また、血縁関係のある人に関節リウマチや膠原病と診断された人がいる、など家族歴も参考になることがあります。
関節リウマチは約100人に1人の病気で、決して珍しい病気ではありません。確かに昔はあちこちの関節が変形し、寝たきりを引き起こし、寿命も健康な人に比べて10年ほど短くなるといった、発症すると勢いを止めることができない病気でした。しかし現在は、診断と治療の発展により、早期に発見し早期に治療すれば、変形も起こすことなく、仕事や結婚、出産など、健康な人とかわらない生活を送ることができます。とくに治療に関しては近年目まぐるしく発展しており、患者さまのライフスタイルに合ったオーダーメイドの治療ができるようになっています。
天の川病院では内科、整形外科医師をはじめ、専門の看護師、薬剤師、理学療法士がリウマチチームを作り、みなさんが病気とうまく付き合うことができるよう応援しています。何かあれば気軽にご相談下さい。

全身性エリテマトーデス(Systemic Lupus Erythematosus:SLE)

10代から40代の女性に多く、また、妊娠中や産後にも発症しやすい病気です。
顔面の紅斑、関節のこわばり、痛みだけでなく、口内炎、皮疹、熱、足のむくみ、頭痛、胸痛、腹痛などさまざまな症状をともなうこともあります。進行するとさまざまな臓器の障害を引き起こすため、早期発見・早期治療が必要です。
SLEは多彩な症状と診断・治療の難しさから、膠原病のなかでもより高い専門性が求められる難しい病気です。再燃(=再び病気の症状がではじめること)が起こらないように、慎重に治療を調整する必要があります。
天の川病院ではSLE診療に長年携わり、病態をよく理解し、治療してきた医師たちが診療を行っています。
近年、SLEは治療の進歩により、適切な治療を行えば、社会的寛解(=SLEの症状や治療による副作用がほとんどなく、健康な人と同じように趣味や仕事、結婚などの社会生活が送れるような状態)を目指すことができるようになってきています。
病気の治療方針を最終的に決定するのは医師ですが、長年付き合っていく病気だからこそ、患者さまやご家族の意向や希望をできるだけ考慮し、それぞれの患者さまにとって最もよい治療を提案したいと思っています。

乾癬、乾癬性関節炎

乾癬(かんせん)は、免疫の異常によって皮膚に炎症が起こる病気です。
“かんせん”という名前のせいで人にうつるように誤解されやすいのですが、人から人にはうつりません。
典型的な皮膚の症状は、盛り上がった赤い発疹(ほっしん)や、発疹の上に鱗屑(りんせつ)という銀白色のかさぶたのようなものができ、ポロポロとはがれます。
皮膚の症状は、頭皮、髪の生えぎわ(おでこ・うなじ・耳上)、肘、膝、おしりなど「すれやすい部分」を中心に起こりやすいといわれていますが、全身に症状がでることもあります。
たとえば、関節に悪さをすると手指の関節の痛みやはれ、アキレス腱(けん)の付着部(アキレスけんが骨にくっついている部分)や首・腰の痛みなどを自覚する場合や爪に変形を起こす場合もあります。
また、乾癬の患者さまのうち、4人に1人がうつ状態にあるといわれています。原因として皮膚の見た目や皮膚の病変からふけのようなものがでてしまうために、周りの目が気になり、不登校や引きこもり、いじめや孤立などにつながってしまうことも関係しているのではないかといわれます。
現在、乾癬治療は関節リウマチの治療同様に飛躍的に向上しています。飲み薬、外用薬、生物学的製剤などでの治療によって、皮膚や関節の症状も良くなります。
天の川病院では、皮膚の病変に対しての治療も含めて、皮膚科と共同して検査・診断・治療が行えるように「乾癬外来」を併設しております。お気軽にご相談ください。

血管炎

毛細血管という細い血管から大動脈のような大きな血管まで、血管の本体に炎症を引き起こす血管炎も膠原病の一つです。
血管炎といってもさまざまな種類があり、血液検査だけではわからないこともあるため、専門科でないと正しく診断し治療できないことが多い病気です。
全身の血管に炎症を起こすため、1週間以上続く発熱や体重の減少な全身症状を引き起こすことがあります。
血管炎の種類によっては、関節痛、体のしびれ、血尿、血痰、咳などの症状も起こりえます。
例えば、血尿や尿蛋白が陽性で、腎機能が低下している場合には、血管炎が隠れているかもしれません。
放っておくと急速に腎機能が悪くなり、透析になる可能性があるため、迅速に対応が必要です。
天の川病院では専門医が従事し、腎生検も施行できるため、早期診断・早期治療が可能です。

対象疾患

  • 関節リウマチ
  • 悪性関節リウマチ
  • 血清反応陰性脊椎関節炎
    • 強直性脊椎炎
    • 反応性関節炎
    • 乾癬性関節炎
    • 炎症性腸疾患に伴う関節炎
    • 掌蹠膿疱症性関節炎
    • SAPHO症候群
  • 再発性多発軟骨炎
  • 成人スティル病
  • 不明熱
  • 全身性エリテマトーデス
  • 全身性強皮症
  • 皮膚筋炎/多発性筋炎
  • 混合性結合組織病
  • 肺高血圧症
  • 自己炎症症候群(家族性地中海熱など)
  • 重症喘息
  • リウマチ性多発筋痛症
  • RS3PE症候群
  • シェーグレン症候群
  • ベーチェット病
  • サルコイドーシス
  • IgG4関連疾患
  • 甲状腺疾患(橋本病、Basedow病など)
  • 抗リン脂質抗体症候群
  • 血管炎症候群
    • 大動脈炎症候群(高安病)
    • 巨細胞性動脈炎
    • 結節性多発動脈炎
    • 顕微鏡的多発血管炎
    • 多発血管炎性肉芽腫症
    • 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
    • クリオグロブリン血管炎
    • IgA血管炎
    • 低補体血症性蕁麻疹様血管炎

など

こんな症状が続いたら…リウマチ膠原病内科へ

不明熱

膠原病の患者さまには、微熱・高熱を問わず「熱が長期間続く」「周期的に熱が出る」などの症状が多くみられます。
原因不明の熱が周期的に起こる、もしくは1週間以上続く場合は、膠原病や自己炎症性疾患の疑いがあります。感染症の可能性もありますが、いずれにしても詳しく検査をする必要があります。
リウマチ膠原病内科では、血液検査、CT、MRI、エコーなど、当日に検査結果が分かる検査も多く、膠原病以外にもさまざまな病気を鑑別することができます。

関節痛・筋肉痛

2個以上の関節が痛い、移動する関節痛、太腿や二の腕の筋肉痛が持続する場合は、リウマチ性疾患や膠原病の可能性があります。血液検査でCRP、血沈などの炎症性マーカー、リウマトイド因子(RF)や抗CCP抗体、抗核抗体が陰性であっても、関節リウマチやその他の膠原病であることが多々あります。一度他院で関節リウマチや膠原病を否定されても、症状が持続する際には検査をおすすめします。

口内炎

口内炎も、全身性エリテマトーデスやベーチェット病などの膠原病でよくみられる症状です。痛みをともなう場合と痛みがともなわない場合があります。持続したり繰り返したりする際には、膠原病の症状の可能性を考える必要があります。

レイノー現象

冷水につかったり冬場になると手足の先が白くなったり、紫色になります。痛みやしびれ、冷感などの症状を伴うこともあります。
全身性エリテマトーデスや強皮症などの膠原病でよくみられます。

その他

手足のこわばり、しびれ、倦怠感、体重減少、皮疹、咳、息切れ、胸痛、腹痛、喘息症状、リンパ節の腫れなども膠原病の一症状となることがあります。
1週間以上持続する場合には膠原病を鑑別する必要があります。

受診の方法

1. 初診で受診する

紹介状があり、予約される場合(クリニック、医院、病院から予約される場合)
クリニックや他院からのご紹介していただく場合には、当院の地域医療連携課あてに、TELまたはFAXにてご連絡ください。
TEL:072-847-2606
FAX:072-849-9855
紹介状はどのような書式でも構いません。
必要であれば、下記よりダウンロードすることができますのでご利用ください。
紹介状を持っているが予約がない場合(患者さまご自身が予約される場合)
混雑防止やよりスムーズな診療のため、事前の電話予約をおすすめしています。
可能であれば、平日15時~17時にご連絡いただき、予約をお願い致します。
学会等で不在の場合もありますので、ホームページや電話での事前確認をおすすめしています。
紹介状がない場合(患者さまご自身が予約される場合)
天の川病院では紹介状がない場合も受診が可能です。
当日の受診も可能ですが、混雑防止やよりスムーズな診療のため、受診の前に電話でのお問い合わせ、ご予約をお願いいたします。
また学会等で不在の場合もありますので、ホームページや電話での事前確認をおすすめしています。

※土曜日は完全予約制をとっています。当日ご連絡なく受診された場合には対応できない場合があります。ご了承ください。

紹介状ダウンロード

2. 緊急で受診する

かかりつけの患者さまで、緊急に診察や検査が必要な場合には、まずは電話でお問い合わせください(072 - 847 - 2606)。
外来日や外来時間以外でも常勤医が在院していれば直接電話で対応させて頂きます。

リウマチ膠原病センターについて

リウマチ膠原病センター 医師・スタッフの写真

関節リウマチや膠原病の患者さまに対し、関連する診療科の医師や専門職のスタッフがひとつのチームとなってケアをする、「チーム医療」の考え方をもとに院内に立ち上げられたのが「リウマチ膠原病センター」です。

リウマチ膠原病内科を中心に、整形外科、リハビリテーション科の各専門医、リウマチ財団認定が認定する専任看護師、専任理学療法士、専任薬剤師などと連携し、患者さま一人ひとりに対し、手厚いサポートを行っています。 リウマチ膠原病内科を中心に、整形外科、リハビリテーション科、皮膚科の各専門医、リウマチ看護専門外来のリウマチ財団認定が認定する専任看護師、専任理学療法士、専任薬剤師などと連携。患者さま一人ひとりに対し、手厚いサポートを行っています。

副院長 リウマチ膠原病センター長

吉田 周造 Shuzo Yoshida

日本リウマチ学会専門医・指導医・評議員。
関節リウマチを中心とした膠原病についての市民公開講座や勉強会を定期的に行い、患者さまやご家族に正しい知識を持っていただけるよう疾患啓発活動を積極的に行っている。また、地域の医師や医療関係者からの信頼も厚く、定期的な勉強会を開催して地域医療の充実にも貢献している。臨床研究、学会や講演会などで発表を行うなど多忙ながら、医師として患者さまのことを第一に考えた診療を心掛けている。

2003年
大阪医科大学医学部卒業
2012年
大阪医科大学附属病院 リウマチ膠原病内科助教
2015年
医学博士授与
2018年
有澤総合病院 リウマチ膠原病内科部長、センター長
2021年
天の川病院 副院長 リウマチ膠原病センター長

Message

吉田 周造の写真

Message

平成23(2011)年より、関節リウマチや全身性エリテマトーデスをはじめとした膠原病患者さまの診療をしております。平成30(2018)年からはリウマチ膠原病センターを開設し、リウマチ専門医(常勤医師5名)とリウマチ専門看護師、薬剤師、理学療法士を中心に患者さま一人一人に合った治療を行えるよう協力して診療しております。

ひとえに関節炎といっても関節リウマチ以外にも関節炎を起こす病気はたくさんあります。リウマチ膠原病内科では関節エコー検査を積極的に行い、病気の鑑別、病勢の正確な把握を行います。またCTやMRIなどその他の画像検査も揃っており、眼科、皮膚科、整形外科、泌尿器・透析科などの内科以外の科との連携を行っておりますので迅速に合併症の評価も可能です。入院での加療やリウマチ教育入院なども積極的に行っております。

膝や股関節の関節変形が強く移動が難しい患者さまやご高齢の患者さまを中心にお車での送迎をさせて頂いております。若年の患者さまからご高齢の患者さままで、気軽に受診や相談をしていただけるように、また、様々な病態に迅速に対応できる医療機関として、皆さまのお役に立てればと思っております。

リウマチ膠原病副センター長

石田 貴昭 Takaaki Ishida

日本リウマチ学会 専門医・指導医。

2008年
大阪医科大学医学部卒業
2017年
同大学院卒業、医学博士課程修了
2017年
大阪医科大学附属病院 リウマチ膠原病内科助教
2020年
サンタマリア病院 リウマチ膠原病内科
2022年
天の川病院 リウマチ膠原病副センター長

Message

Message

令和4年(2022年)4月より関節リウマチなどの関節炎や血管炎をはじめとした膠原病の患者さまを診察しております。
関節リウマチなどの膠原病では病気の合併症や治療の経過中に、肺や腎臓などの全身のあらゆる臓器に障害が出ることもあり、日常生活に支障をきたすことがあります。
また高齢化が進み、生活習慣病や骨粗鬆症などを合併した患者さまも増えてきております。このため、患者さま一人一人に合った治療を行えるように工夫していく必要があります。

当リウマチ膠原病センターでは、リウマチ専門医としてだけではなく、総合内科の知識も活用することにより、患者さまが地域で出来るだけ安心して長く過ごしていただけるように、家族さんも含めてしっかり相談しながら診療を進めていきます。

石田 貴昭の写真

リウマチ膠原病内科

山際 元 Gen Yamagiwa

日本内科学会 認定内科医、日本腎臓学会 専門医。

2015年
兵庫医科大学卒業
2017年
沖縄県立中部病院 初期研修修了
2017年
虎の門病院 腎臓膠原病内科
2019年
亀田総合病院 リウマチ膠原病アレルギー内科
2022年
天の川病院 リウマチ膠原病内科 医長

Message

山際 元の写真

Message

令和4年(2022年)4月から天の川病院でリウマチ・膠原病を診察しております。
また最近では慢性閉塞性肺疾患や間質性肺炎などの肺疾患や特に当病院では慢性腎不全を合併している患者さまも多くいておられます。
それぞれの患者さまのニーズにあった医療を提供していくためには適切な指導や治療の選択が必要になります。

患者さまに提案できる治療の選択肢の幅が増えるよう最新の情報を提供しております。

看護師

鈴木 夕香里 Yukari Suzuki

●日本リウマチ学会 会員

  • ・日本リウマチ財団 登録リウマチケア看護師(2017/10月 取得)

●日本腹膜透析医学会 会員

  • ・CAPD認定指導看護師 取得

Message

Message

リウマチ膠原病センター、リウマチケア看護師の鈴木です。

関節リウマチをはじめとする膠原病科患者さまの治療に対する思いは多種多様です。安心して満足した治療を受けていただくためにプライバシーに配慮し、丁寧でわかりやすい説明を心がけ、治療中の患者さまの心と体をサポートしていきます。
また、患者さま自身が正しい知識を持ち、自己管理が行えるよう支援していきます。今後も、患者さまに寄り添い、ともに学び成長し続けていけるよう頑張ります。

リウマチケア看護師になった理由

私が看護師になりたての頃、関節リウマチの患者さまは、手足の変形が強く、腫れたり痛みが増強することで日常生活に制限をきたし、やりたいこともやれない患者さまが多かったように思います。また、痛みを緩和することがほとんどだったように思います。
しかし、近年では抗リウマチ薬がどんどん導入され治療の目標も「痛みを抑える」から「寛解・治癒を目指す」方向へと変わってきています。
昔と今とでは治療が大きく変わり、それにより患者自身の生活のレベルも変化しています。治療をおこなうことで痛みの軽減が図れ、動く範囲が広がり笑顔が見られるようになった方もいらっしゃいます。中には、治療費が負担になる方や、治療を途中で自己判断により中断される方もいます。そういったことなどから、いつも身近にいる私たち看護師が相談しやすい環境を整えたり、サポートが出来るのではないかと考え、リウマチケア看護師になりました。

リウマチケア看護師の役割

  • コミュニケーション能力を養う。
  • 診察の時には、ゆっくり聞けないこと、医師になかなか言えないことなどの患者さま自身の思いを聞き、治療をスムーズに進められるようにする。
  • 患者さまを支える家族や生活環境へのサポート、今までやってきた日常生活のレベルを下げることなく、負担をかけないようリウマチとうまく付き合える方法を考え指導していく。
  • 他職種との連携を図り、チーム医療としてかかわっていく(医師、看護師、理学・作業療法士、薬剤師、医事課、栄養科等)
鈴木 夕香里 プロフィール画像

専任スタッフ

リウマチケア看護師
鈴木 夕香里、鶴谷 君子、首藤 恭美、森 涼子
リウマチ財団登録理学療法士
高嶋 将

リウマチ看護専門外来

天の川病院では、リウマチ性疾患に精通し経験豊富なリウマチケア看護師が常勤。
手足のむくみや変形といった症状の相談や自己注射の指導など、さまざまなサポートを実施しています。

リウマチ膠原病内科 診療時間

午前の診療 9:00〜12:00
午後の診療 13:00〜15:30

※受付時間は15分前までとなります。

リウマチ膠原病内科 外来担当表

診療時間
午前 吉田 - 吉田 山際 石田 吉田
(不定期)
午後 山際 吉田 吉田 山際 石田 -

学会等による不在日があるため、各医師ともに予約以外の受診時には病院ホームページでご確認いただくか、お問い合わせいただくことをおすすめします。

072-847-2606

  • ※お仕事などで平日休めない方にも、検査や治療を十分に受けていただけるよう、土曜午前の外来(不定期)は完全予約制を採用しています。
  • ※予約状況等によりお受けできないこともございます。
  • ※ご予約は、ご来院時又はお電話にてお問い合わせください。

天の川病院サイト:リウマチ膠原病内科

Access 交通アクセス

電車で来院される場合

枚方市駅からバスで来院される場合

※枚方市駅南口バスのり南口1、南口4のりばから下記番号の乗車し、 「宮之阪」バス停で下車して下さい。
61、62、63、64、65、70、72、78系統

※バス停近くの「宮之阪駅北」交差点を東に進み、宮之阪交番の先60mにある歩行者道路を上がると天の川病院があります。

シャトルバスのご案内

詳しくは、天の川病院サイトの「交通アクセス」ページをご覧ください。

お車で来院される場合

国道1号線「天の川」交差点を北に進み、府道20号線に入ります。

国道1号線からのアクセス

  1. 国道1号線を京都方面に向かって、「天の川」の交差点を左折(北へ)
  2. 「宮之阪駅北」交差点を右折し、2つ目の信号「宮之阪3」交差点を左折
  3. 1つ目の信号「明倫小学校前」交差点を左折すると天の川病院があります

国道168号線からのアクセス

  1. 国道168号線を枚方方面に向かって、府道20豪線に合流します
  2. 「天の川」の交差点を直進(北へ)
  3. 「宮之阪駅北」交差点を右折し、2つ目の信号「宮之阪3」交差点を左折
  4. 1つ目の信号「明倫小学校前」交差点を左折すると天の川病院があります

※駐車場(65台)がありますが、満車の場合は近隣のコインパーキングをご利用ください。

シャトルバスのご案内

天の川病院までの無料シャトルバスを運行しております。
詳しくは、天の川病院サイトの「交通アクセス」ページをご覧ください。

バスの写真