透析予防支援外来
透析予防支援外来について
腎臓は体内の余分な水や塩分、老廃物、毒素などを排出する重要な臓器です。
腎臓が正常に機能していることは、健康な体を維持するために不可欠な要素ですが、加齢、糖尿病、高血圧、腎炎といったさまざまな原因により腎臓の働きは低下していきます。
腎臓が廃絶すると、尿毒症(毒素蓄積による吐き気や嘔吐、倦怠感、意識障害、けいれんなど)、水分過剰症(水分の排泄不全による全身浮腫、心不全、胸水など)、酸性物質の過剰蓄積など様々な問題が発生し、日常生活が困難な状態となりますので、生命維持のために腎代替療法(透析治療)が必要となります。
天の川病院の透析予防支援外来は、腎機能低下の危機にさらされている腎臓を守ることを目的とし、開設されました。
ご状況に応じて、担当医師のご予約をお取りいたします。
当外来を受診・当外来へご紹介いただく目安
- 糖尿病の持病があり、尿蛋白(±)またはアルブミン尿(30~299mg/g・Cr)の方
- 糖尿病の持病があり、尿蛋白(1+~2+)の方
- 尿蛋白(1+以上)、尿潜血(1+以上)が継続されている方
- 40歳以上でeGFR値が45ml/分未満の方
- 40歳未満でeGFR値が60ml/分未満の方
※eGFRとは腎臓の働きを示す数値で、血液検査結果に表示されていることが多いです
診療内容
腎臓がどれくらい機能しているかをご自身で感知することは出来ませんので、腎臓の働きに注目した血液検査(血清クレアチニン値、eGFR値など)や尿検査(尿蛋白、尿潜血、アルブミン尿など)、必要に応じて腹部超音波検査やCT検査などを行い、腎臓の現状を評価いたします。
かかりつけ医院での過去の検査結果や健診結果をご持参いただきましたら、より精度の高い評価を行うことが可能となりますので、可能な限りご持参下さいますようお願いいたします。
高血圧や糖尿病などの生活習慣病による腎臓への影響も評価し、腎機能の悪化を緩和するための薬物治療をご提案いたします。
また、生活習慣改善のご提案や、減塩を中心とした適切な食事療法、運動習慣などの生活指導を行わせていただきます。
腎炎が疑われる方につきましては、天の川病院にて腎生検(腎臓に針を刺して腎臓の一部を採取し、病理学的に原因疾患を診断する検査)を受けていただき、原因疾患に対する治療を行うことが出来ます。
すでに腎臓の働きが極度に低下されている場合には、将来的に透析治療が必要になることがありますので、透析治療の種類や選択肢について、患者さまやご家族に適切な情報提供を行います。
必要に応じまして、天の川病院の血液透析科医師にご相談いたします。
出張医療講座
自治会、各種団体(サークル、クラブ、企業)などからお申込みを受けて、医師が会場にお伺いして透析予防についての講演を行います。講演時間は60分程度です。
毎月 第1日曜日、第3日曜日の午前中にてご依頼をお受けしております。
講師料・交通費は不要ですが、会場は枚方市内もしくは交野市内に限定させていただいております。
ご希望の日時や場所につきまして、下記のメールアドレスにてご相談下さい。
〈お問い合わせ窓口〉
TEL: 072-847-2606 (代表)
Mail: fukuda.t@amanokawa.or.jp
診療時間
- 午前
- —
- 午後
- 木曜 13:00〜15:30
担当表
月 | 火 | 水 | |
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午前 | — | — | — |
午後 | — | — | — |
木 | 金 | 土 | |
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午前 | — | — | — |
午後 | 山際/福田 | — | — |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
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午前 | — | — | — | — | — | — |
午後 | — | — | — | 山際/福田 | — | — |
- 診療は予約のみ受付けております
ご予約・予約変更は平日15〜17時にお電話で受付けています。
担当医
-
リウマチ膠原病内科 リウマチ膠原病内科医長
山際 元
資格
- 日本内科学会 認定内科医
- 日本リウマチ学会 専門医
- 日本腎臓学会 専門医
-
糖尿病内科
福田 拓也
資格
- 医学博士
- 日本内科学会 認定内科医・総合内科 専門医
- 日本糖尿病学会 専門医・指導医
地域の医療機関さまへ
透析予防支援外来への受診の目安に該当する患者さまがおられましたら、当院の患者支援センター(直通TEL. 072-847-0624、FAX. 072-848-0260)を通してお問い合わせ・ご紹介をいただければ幸いです。
状況に応じて患者さまに情報提供・精査をおこない、必要に応じて天の川病院 血液透析科医師にご相談いたします。よろしくお願い申し上げます。